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ランスモントのお客様

インテリジェンスを持った爆弾

“スマートな” 軍装備品のIQを評価する!

極限状態において機能することが必要不可欠なアプリケーションがあります。貫通型爆弾に装備されているインテリジェント起爆装置はそのひとつでしょう。爆弾のインテリジェンス(知能)として機能するため、この起爆装置は着弾衝撃、さらには頑丈な標的を突き抜ける間の衝撃にも耐え続け、起爆のための秒読みを続けることができなければなりません。これは、まさに『極限状態でも機能する能力』が求められる事例でしょう。そして、毎回が一発勝負であり、間違いない作動が求められるのです。

Eglin空軍基地にある米空軍研究所(AFRL)では、この極限状態での機能を確認することができる試験装置の設計開発を、ランスモントへ依頼しました。その結果開発されたのが、史上もっとも大きな衝突スピードを持つModel HSX20衝撃試験装置です。Model HSX20衝撃試験装置は、最大速度変化46 m/secの撃パルスを発生させることができます。

これは、Model HSX20衝撃試験装置が、『およそ時速160キロのスピードで、コントロールの効いたプログラム可能な衝突を発生させることができる』ということです。時速160キロの衝突スピードで、0.3msecの持続時間を持った25,000Gの衝撃パルスを、再現性よく発生させる装置を開発するのは簡単なことではありません。

ミサイル
機械

Model HSX20衝撃試験装置の上部は、これまでランスモントが製作してきたその他のハイスピード衝撃試験装置と同様の作りになっています。このModel HSX20衝撃試験装置が他のハイスピード衝撃試験装置と比べて特にユニークなのは、革新的な「アクティブ・サイズミック・ベース」機能を装備したところです。

「サイズミック・ベース」とは、大きな鉄の塊で、衝撃試験の際に衝突面として利用されます。これまでは、衝撃試験中に静止状態を保つように設計されていましたが、新しいアクティブ型は、落下してくる衝撃テーブル(試料台)に向かって加速上昇します。衝撃テーブルとサイズミック・ベースの衝突面の双方が加速し衝突することで、衝突エネルギーをこれまでになく増大させることができるのです。

ランスモントは、このアクティブ衝突テクノロジーを利用した特注ハイスピード衝撃試験装置を、この他2ヶ所の米空軍研究所に納入しました。