経済のグローバル化が加速され、多くの新興国市場が立ち上がり、生産拠点と市場を結ぶラインは益々複雑化してきました。このような背景のもと、包装エンジニアはこれまで以上に物流環境の不確実性に対してチャレンジしていかなければなりません。過剰な包装による製品保護は、コスト上昇による競争力の低下のみならず、廃棄物やCO2の増加も伴い持続可能な社会形成の阻害要因となります。また、「不適切な」包装によって製品不良やダメージを引き起こすことは、製品の回収や修理・交換コストの増大という直接的なマイナスだけではなく、ブランドイメージの毀損のような、目に見えないながらも企業にとってはたいへん深刻な問題につながります。
「過剰な包装を避けながら、製品を安全確実に保護する」のは、たやすいことではありません。物流環境の不確実性が高まる中、この相反する要求に応えるために、最新の手法を取り入れた「世界標準の輸送包装開発」が求められるようになりました。